誕生学とは

誕生学とは

誕生学®の目的

誕生学スクールプログラム

誕生学®は、「生まれてきたことが嬉しくなると、未来が楽しくなる」をコンセプトに、『誕生』を通して、子供にも大人にも「自分がどんな風にお母さんのお腹の中で成長してきたのか」「自分自身の産まれてくる力」を伝え、産み生まれる力を再認識することで自尊感情を育むことを目的としています。そして、命の大切さや命を繋げる尊さを感じることにより、いじめや青少年の自殺、親子の愛着形成不全を防止し、次世代育成支援を目的としたライフスキル教育プログラムとなっています。

ライフスキル教育とは、心の健康を高め、自分や他者を大切にし、 精神障害・問題行動を予防するための 教育定義です。[WHO世界保健機関ライフスキル教育プログラムより]

自尊感情測定結果分析自尊感情測定結果分析PDF
東京都の公立中学校で行われた誕生学講座実施前後の自尊感情の増加に関する測定分析表です。

誕生学®が伝えること

おとなのための誕生学プログラム

子供のための誕生学スクールプログラムには、幼稚園~高校生まで成長の段階に対応した内容が用意されています。
小学校低学年までは、「みんなおへそあるよね?」といった導入から、「自分がおなかの中でしてきたスゴイ力」について、幼児や低学年がわかりやすいイラストを使いお話します。
小学校高学年以降からは、命の始まりの大きさ、命をつなげる力を数値なども織り交ぜ、変わってゆくからだと心について、また自分をキチンと守るための意識を育むための知識を伝え、自尊感情を向上させます。
中学生・高校生には、正しい性の知識を自身の「誕生」を通じて伝え、セルフケアの意識を育むためのプログラムを行います。

誕生学協会の認定資格とは

誕生学協会では、協会への入会審査を経て、広く一般の方から助産師や看護師など専門職の方まで、幅広い層にわたって、誕生学アドバイザーの研修を行い、審査・認定をしています。それぞれの資格は、開講できる対象者が異なります。
当協会の認定登録講師は、全国の幼稚園・保育園、小中学校、高校、大学でのゲストティーチング(出張授業)や関連分野主催のイベント等での講演会、講師主宰のサロンなどで講座を開催し、誕生学®を伝える活動をしています。
誕生学アドバイザーは、幼稚園~高校生を対象とした誕生学®を伝える技能として、解剖生理学などの医療専門分野の知識をはじめ、誕生に関わる教育を語るためのコミュニケーションスキル『絵画的言語(想像しやすい言葉でイメージさせるメソッド)』を学び、単なる知識を語るだけではなく、子供たちの「心」に実感させる教育メソッドをトレーニングされています。

誕生学® 『現代用語の基礎知識』2010年度版 掲載

2005年に設立された日本誕生学協会で学んだ「誕生学アドバイザー」が約100名となり、全国各地の学校などで、誕生学の出前講座を行っている。
「誕生学」とは、「未就学児・小学生・中学生・高校生・大学生及び成人のそれぞれの年齢を対象に、妊娠出産のしくみと命の大切さに関する知識の教育及び普及」と定義されているが、協会の造語である。
性教育に反対することは簡単であるが、だれもが母から生まれた身として誕生を否定することはできない。
「生まれてきたことが嬉しくなると、未来が楽しくなる」をコンセプトに「生まれてくる力を伝える」前向きなライフスキル教育プログラムとして行っている。
性教育に関連する部分を出産(出生)側から見据え、避妊か禁欲かで論争する余地のない、生まれてきた命としての自分たちという側面に着目したことが斬新である。
筆者も日本誕生学協会設立当初からの顧問であり、講座を担当している。

[執筆:産婦人科医 早乙女智子氏]